どっぐらんの裏側

今まで書いた物まとめたり、ちょっと長めの独り言呟いたり。※無断転載禁止

2021-01-14から1日間の記事一覧

コロナ禍の中

ついったーでは意図的に触れないようにしてたんだけど、勿論色々思う事はありました。 何が正しいのかわからない、何が間違っているのかもわからない。情報の精査に神経を使い、アルコール消毒で手は荒れ、よくわからん陰謀論も飛び交う世の中。 いやあカオ…

みかづき荘の晩御飯05

木曜日 ・アサリの酒蒸し ・海鮮サラダ ・鶏ハムのポテトサラダ ・ピカタ

みかづき荘の晩御飯04

水曜日 ・鳥ハム ・鶏スープの冷麺 ・焼き肉丼 ・キムチ、ザーサイ、ナムル

みかづき荘の晩御飯03

火曜日 ・新じゃがとかぼちゃのそぼろあんかけ ・鮭ボール ・青菜の海苔和え ・おかかおくらじゃこねぎが入った月見納豆(お好みでたくあんも) ・キャベツと鶏むね肉のニンニクしょうゆ炒め ・おふとわかめの味噌汁

みかづき荘の晩御飯02

月曜日 ・カリカリ鶏皮と玉ねぎのポン酢サラダ ・裂き鶏とトマトの醤油和え ・味噌汁 ・ブリの照り焼き

みかづき荘の晩御飯01

「ねえ、前々から気になってたんだけど」 「はい?」 「いろはってどうやって献立決めてるの?」

拾い猫01

最初に見つけたのは、カラスの群れだった。深夜の住宅街に似合わない複数の羽音に足を止める。一羽、また一羽と路地裏に飛び込んでいく黒い姿を追いかけて、そこで彼女に出会ったのだ。

人狼03

人狼02

人狼01

人狼の仔供を育てる事にした。生後一ヶ月程の、ほんの赤ん坊。とはいえ人間と比べて成長は早いので、もう自分の足で立って走る事も出来る。人間の見た目に換算したら、五歳前後、といったところだろうか。「七海、本気か?」「ええ。施設に預けても、いつか…

いろは観察日記08

五月八日(金) まあわかりきっていた事だけれど、昨日昼間から寝てしまったせいで、今日は四時過ぎに目が覚めたわ。さすがにもう眠れないから起き出したら、いろはもすぐに起きてきた。

いろは観察日記07

五月七日(木) 昨日の夜、いろはをちょっとつついてみた。そしたら青くなって、白くなって、最後に赤くなったわ。こう言っちゃ悪いんだけど、面白かった。 色々と予想通りだったわ。私を部屋まで運んだ時、寝苦しそうだからと服を着替えさせたところで、我…

いろは観察日記05,06

五月六日(水) 頭がガンガンする……。動くと気持ち悪くなるので、じっと日記を書く事にした。昨日はサボってしまったから、今日は二日分書かなきゃいけないし。おえっぷ。

いろは観察日記04

五月四日(月) 昨日はいい運動が出来たわ。おかげでぐっすり眠れたし、目覚めも爽快。結構早い時間に目が覚めて、朝風呂にも入ったわ。途中でいろはも起きたみたい。洗面所に入ってきたから一緒に入る? って聞いたけど、もうフェリシア達が起きてきてるか…

いろは観察日記03

五月三日(日) 昨日は予想に反してぐっすりだったわ。それで、今日はいい匂いで目が覚めた。甘酸っぱいイチゴの匂い。顔を洗う前にキッチンを覗いたら、いろはがジャムを作っていたわ。昨日下準備まではしてあったけれど、火を入れるのを忘れていたんですっ…

いろは観察日記02

五月二日(土) ……腰が痛い。 あんなに乱暴に扱われたのは久しぶりだったわ。昨日、いろははやっぱり機嫌が悪かったみたい。理由は簡単。私が「どこにお嫁にやっても恥ずかしくない」なんて言ったから。 なによ。そんなの言葉の綾じゃない。いろはを他の誰か…

いろは観察日記01

五月一日(金) あまりにも暇なので日記をつける事にした。ただの日記は元々書いているので、これは観察日記。何を観察するかって? そんなの一つ……いえ一人に決まっているじゃない。

ifマギレコ03

全てを失った後に、一人の女性と出会った。その人は、終わりを告げる死神にも似た人だった。 ――こんにちは。 化け物に襲われ泣きじゃくるやちよの前に降り立ったその人の、場違いな第一声はそれだった。襲い来る者達を光の壁で軽くいなし、差し伸べる手に少…

ifマギレコ02

ただひたすら想っていた相手を喪った時、同時に未来も失った気がしていた。命を捧げた願いは今となってはごみくず同然で、そこに少しの価値もない。いっそ死ねたら楽だろうに、志半ばで倒れた家族の事を思うとそれも出来ないままだ。神の存在を信じるわけで…

ifマギレコ01

全てを失った後に、一人の少女を拾った。それは、全ての始まりとなる少女だった。「七海さん」 そっと。驚かせないようにかけた声は、あまりに小さく吐息のようだ。いっそ届くかどうかもわからないくらいの声量は、自分でも笑えるくらい震えている。「……なん…

姉妹02

父親が再婚すると言い出した時、特別嫌な感情は抱かなかったように思う。とっくのとうに破綻しきった父子関係に他人が入ってくる事に、むしろ安心感すら覚えたくらいだったかもしれない。血の繋がった父親と言っても、別の人格を持っている以上他人でしかな…

姉妹01

「七海さん」 呼ばれて、やちよは振り返った。教室の入り口に立っていたのは今年入ってきた新任教師で、名前を環いろはと言う。「……ちょっといいかな?」 放課後、窓際の席で読書を楽しみ、それから帰路につくのがやちよの日課だ。昨日から読み始めた文庫を…

女主人とメイドの話01

春が鼻先をくすぐった。 重苦しいチャイムの音に、彼女は気だるく目を開く。くすぐったいと思ったのは窓から滑り込んだ桜の花びらで、もうそんな季節になったのかと目を細めた。 花の終わり際はいつでも心を寂しくさせる。出会い別れたいくつかの命を思い出…

翼人06

やちよが実家に帰ってしまった。

翼人05

いろはが自身の立場を知ったのは、コロニーに入った次の年だった。まるで本当の姉を慕うようにやちよを追いかけるいろはを見て、大人達は少し焦ったのかもしれない。やちよが試験を受けている間に呼び出され、やや遠慮がちに説明を受けた。許嫁って知ってる?…

翼人04

「ねえ、ちょっと相談したい事があるんだけど……」 やちよが二十歳になってから数ヶ月経ったとある朝。今日も今日とて医務室で過ごしていた彼女が、不安そうにそう切り出した。

翼人03

午後の日差しが、室内に濃い影を刻んでいた。薄く開けた窓から入ってくるのは、青い匂いをした穏やかな風。それに揺らされるカーテンはそよそよと、二人の部屋に柔らかな空気を運んでくれる。「……どうしようかしら」

翼人02

本格的な訓練が始まった。運動場の端から端までの往復飛行を続けている妹を眺めて、やちよは少し眉を下げる。

翼人01

―背中がムズムズする、と言ったら、やちよが笑った。

神とその巫女になった少女の話08

七つ前は神のうち。 日ノ本にて古くより言い伝えられてきた言葉で御座います。この世に生まれ出でて七つを数えるまでは、まだ神様からお預かりしているだけ。幼子は人より余程神に近い場所に在り、いつこの世を去ってしまうともわからない。そのような意味合…